中学受験の熱い50日が始まる

受験日記(家族全般)

東京の中学受験が解禁される2月1日まであと50日と迫ってきました。

そろそろ志望校別の模試も出そろったところで
陸上の400m走や競馬でいえば
最終コーナーに差し掛かったところくらいでしょうか。

大学受験しか経験してこなかった
父親である私の感想では、
ここからが親子の受験と言われる中学受験の本当の特殊性が始まる期間だと感じました。

その特殊性が生じる原因は、
子供の主体性を大切にしてきたとはいえ
少なからず親が影響を与えてきた責任、
同級生と比べていくら考えがしっかりしている
と言っても、まだ12歳の子供であるということ。

それらが入り混じって、
親は正常な気持ちでいられなくなる事態が頻繁に起こり得ます。

中学受験に対しては素人ですが
子供が受験生だったとき、
親として真剣に一生懸命考え続けてきた経験から
この50日間は、この3つが重要だと考えます。

  • 親がしっかり準備しきること
  • 子供とのコミュニケーションは感情の起伏を抑えること
  • 塾にまかせすぎないこと

このように考える理由をそれぞれ説明します。

親がしっかり準備しきること

受験本番までの50日間は、
子供には志望校の問題に適応する訓練に集中できる環境づくりが重要。

そのために親ができることが中学受験にはたくさんあることを実感しました。

例えば、場慣れのための併願校の選定から下見、
ぬかりのない願書の提出、
年末年始の過ごし方のマネジメント
併願校の合否が分かれた時の準備、
試験当日の準備、
都立中受験にピークを持ってくるための計画、
など。

高校受験以上なら自分でやることでも
中学受験では親がサポートしないと子供にはわからないことだらけです。

そして、「準備する」ではなく「準備しきる」と
書いたことにも理由があります。

それは、
親のできる準備はキリがないからです。

つまり、最後の受験校の合格発表まで
もしかしたら中学校の入学式あたりまで、
あらゆる状況をシミュレーションして
子供のメンタルを支える準備と覚悟が必要だと感じました。

子供とのコミュニケーションは感情の起伏を抑えること

この50日間、
我が家では本当に想定していなかった
状況やトラブルが次から次へと発生しました。

志望校模試の結果に子供の様子がおかしくなったり、
冬期講習がコロナで対面で実施されるかどうか
ぎりぎりまで不安だったり、
図書館に行ったら机に全部テープが張られていたり
発熱したら受験できないことになったり、
併願校の結果に右往左往させられたり、
都立中受験の前日に塾からなかなか帰ってこなかったり、、、

どんなときでも親として意識していたことは
絶対に動揺した姿を子供に見せない、ということでした。

すべては子供が人間的に成長するためであり、
できれば志望校合格という結果を勝ち取るために
いわゆる「演技」ですね。

それぞれの状況で親の感情を子供にぶつけても
お互いなんのメリットもありません。

子供の生命力のようなものを信じて、
感情を出さず、表向きには冷静に話すようにして
親なりの解決策を提案してきました。

まー、よく考えたら、
これは我が家では日常のことで、
いわゆる「いつもどおり」だったのかもしれません。

塾にまかせすぎないこと

最後の50日間は、まさにスクランブル態勢であり
子供の感情が日々上下します。

そんなとき、
塾の先生がいくら子供をきめ細かく
サポートしてもらえるといっても、
しょせん多くの生徒がいる中の一人であり、
最終的には、やはり親こそが、
自分の子供の様子や状況を丁寧に観察する必要があることを強く感じました。

あたりまえですけどね。

ですが逆説的に言うと、
塾にまかせられる部分は積極的にまかせるべきで
親が干渉してはいけないとも感じましたし、
そうして良かったと振り返っています。

塾にまかせられる部分以外のフォロー、
この関係性と距離感を意識しながら
本命の都立中受験まで過ごしてきました。

どうでしたでしょうか。

正直、自分自身が受験50日前にこのブログを読んでも
たぶん大変さの本質を実感できないだろうな、と思います。

こんな意見もあるというくらいで受け止めてもらって
ここからの熱い熱い50日間を、
親子で乗り越えていっていただければ、うれしいです。

がんばれ受験生

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