学習塾のマーケティング手法
中学受験塾にかかわらず、世の中のあらゆるサービスを販売する際に、一番手っ取り早く簡単なマーケティング手法は消費者の不安をあおる、いわゆる恐怖訴求です。
都立中受験本番まで100日を切ったところから、受験生の過去問や模試の結果などを受けて多くの状況判断が必要になってくると同時に、学習塾もそのタイミングに合わせて受験生や保護者の悩みや不安を想定して、さまざまなマーケティング活動をおこなってきます。
目的を見失わないこと
もちろん、受験生の最大の目標が「学力を少しでも向上させて志望校に合格すること」(人によって違うかもしれませんが)と考えた場合、必要な講座や講習は受講するべきものもあると思います。
ここで私が言いたいことは、ここから都立中受験本番まで、あらゆる状況を事前に想定して準備しておいたほうが良いということです。
年が明けて1月に初めて子供の受験に真剣に立ち合い始めた私が偉そうに言える立場ではありませんが、だからこそ事前準備の重要性、中学受験業界の闇や複雑さを痛感した次第です。
保護者が迷うポイント
私の経験をもとに、中学受験生の保護者が迷いそうなポイントを整理してみました。
過去問の得点が上がらない
都立中の適性検査は小学生の学習範囲から出題されるとはいえ、高い思考力や論理力が求められる非常に品質の良い問題が多いです。
付け焼刃の対策では太刀打ちできないことが多く、11月ごろに良い結果を残せる受験生の方が少ないのではないでしょうか。
そんなとき、塾の特別講座があれば多少高くても力を借りることがあるかもしれません。
学校別模試の合格判定が良くなかった
過去問の得点が上がらないのと同様に学校別判定模試の結果が良くなかったときの準備をしておく必要があります。
特に冬期講習や合宿に参加するかどうかの選択肢に影響を与えます。
1月の漠然とした不安
年が明けて直前期になると、とにかく平静を装うだけでも大変になってきます。
自分の子供の場合、基礎学力は塾に鍛えてもらっていたので、まだ平静だったほうだと思います。
しかし、いくらしっかりしていると思っていた子供でも、平常心を保つ時間が少なくなってこることは、お金で解決するならばみたいな気持ちも少なからずありました。
併願校受験と手ごたえ
我が家では、この併願校の受験でかなり精神的にやられました。
場慣れのための受験であり、結果は関係ないと話していたにもかかわらず、直前の併願校受験の手ごたえのなさは、小学生には厳しかったみたいです。
都立中受験の超直前期、我が家がもっとも荒れたタイミングでした。
まとめ
都立中を目指す家庭にとって、ある程度の事象を想定して準備することで無駄な投資や時間の浪費を避けることができると思います。
受験生とご家族の健闘を祈ります。
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