私立中併願時の想定外

都立中受験(2021長女)振返り

私立中を併願受験したとき
いくつか想定外な事象があったので
備忘録として残しておきたい。

その前に、

2021年、都立中の受験にあたり
都立中高一貫校を一本でと考えていましたが
試験慣れの目的で併願校として私立中を
2校受験しました。

1月22日 千葉県の私立中
2月1日  東京都の私立中

どちらも適性検査型の試験です。

併願校を受験する目的を
もう少し掘り下げるとこちら

  • 前日の準備から試験当日の過ごし方を経験する
  • 本番に挑戦する他の受験生の雰囲気を知る
  • できれば合格を経験させたい

前日の準備から試験当日の過ごし方を経験する

前日に受験票や筆記用具、翌日着る服を
準備していつもより少し早めに布団に入る。

加えて我が家でおこなっていたことは、
親子で脳内シミュレーション、イメトレでした。

お互い目をつぶって、
翌朝起床、準備して家を出る、同じ受験生が
中学校の校門に向かって進む情景を思い浮かべる。
次に、受験する教室を探して、席に座る、
試験官が入ってきて、問題を配り
試験が始まるまでの過ごし方を、
言葉に出して、やるべきことを確認しました。

これは、試験前日には必ず行いました。

本番に挑戦する他の受験生の雰囲気を知る

娘にとっての併願校を第一志望校の一つとして
本気で受験する生徒が当然います。

本気の同級生と机を並べて受ける適性検査は、
どの模試とも違う緊張感があるはずです。

できれば合格を経験させたい

都立中高一貫校を一本で考えており
かねてから私立中は場慣れのためであり、
たとえ特待で合格したとしても
都立中が残念だった場合は
公立中学に進学することを約束していました。

しかしながら、
長い時間をかけて勉強してきた一つの成果として
合格するという体験をさせたかったので
運の要素も多分にある都立中だけでは
非常に心もとなかったからです。
※子供にはそのようには話しませんが。

想定外だったこと

まず一つ目の想定外が
都立中の適性検査を詳細に調べたのが
受検の約1か月前だったこともあり、
都立中の適性検査と私立中の適性検査が
似て非なるものだという認識がなかったことです。

都立中の適性検査は、私のような素人でも
複数の先生方が長い時間をかけて一定の目的を
評価できるように考え抜かれたことが
伝わってくるような良問が多いです。

都立中の適性検査では、記憶だけに
頼ることなく適切な試行錯誤が求められる一方で、
私立中の適性検査は詰め込み型学習で
点を稼げるような問題が散見されます。

言葉ではうまく表現できませんが、
実際に解いてみて面白くないのです。

二つ目の想定外が
都立中の受検本番の超直前期に
娘が事実を客観的に評価できる
心の余裕がなかったことです。

都立中の合否発表後に娘から聞いたのですが
2月1日の併願校受験では、
適性検査Ⅱのときに、あまりにわからなくて
試験中に泣いたそうです。

併願校の受験から帰ってきた娘は、
都立中の本番でも同じようになったらどうしよう
という恐怖で泣き崩れていました。

本番でなくてラッキーくらいに
プラスで受け止める余裕があればよかったが
まあ12才なのでしょーがないかなと思う。

さらにきつかったのは、
その併願私立中は試験後に問題を回収するため
私立と都立の適性検査に関する本質的な違いを
実際の問題を見ながら説得できなかった
ことです。

都立中受験の超直前期、娘は都立中の適性検査で
脳や身体が仕上がりつつあった一方で、
私立中の適性検査型の問題に適応できる器用さと
客観的に結果を受け止めるキャパが不足していました。

都立中の受検本番を前に、
良かれと思い私立中を併願受験したのですが
見えない敵を増幅させてしまったことは
想定外のできごとでした。

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