合格実績にのせる自主基準
前回の投稿で、日能研の活用を検討する際
各塾の合格実績について少しだけ言及しました。
塾の合格実績について話すとき、
対象となる生徒を選定する条件が
異なるという点に気をつけないといけません。
全国学習塾協会では、合格実績に含める推奨の基準として、
受験直前の6ヶ月間の内、継続的に3ヶ月を超える期間当該学習塾に在籍し、通常の学習指導を受けた者とし、かつ、受講時間数が30時間を超える場合とする。なお、当該時間に受験直前における集中講義等の受講時間を含めることを妨げない。
http://jja-orjp.check-xserver.jp/wp-content/uploads/2018/11/63df50fbf3ccf4a46bada71d9d296adf.pdf
とあります。
どの塾がこの基準に準拠しているかは
不明ですが、enaは違う条件で合格実績を
カウントしていると明示しています。
具体的には、
enaでは10時間以上の指導実績のある生徒のみを合格実績にカウントしています。個別enaからの合格者も含みます。
https://www.ena.co.jp/success/
といった内容です。
学習塾協会とenaとでは全然基準が違うことがわかりますね。
合格実績に関する考察
競合の塾からはenaのカウント基準は緩すぎる
などの意見があると思いますが、
受験生の父親の立場として、
この件を考察してみたいと思います。
まず、都立中に合格するための要素は
ざっくり以下のようなものだと考えてまして、
きちんと学べば、1から3はどの塾でも
高いレベルで習得できる技術だと思います。
- 基礎学力を高める
- 読解、計算スピードを速める
- 粘り強く思考する癖をつける(全科目)
- 記述力をつける(国語)
- 科目横断型の適性検査に慣れる(算数、理科)
- 志望校における自分の立ち位置を知る(全科目)
詳しくは知りませんが、
難関私立中では4の能力も必要になりつつあると読んだ記憶があります。
となると、
enaの強みは5と6だけになるわけで、
ここで10時間という長さがポイントになると考えてます。
10時間以上の指導実績は、
enaの志望校別日曜特訓約3回分で
達成してしまう長さであり、
1から4までを習得した受験生であれば、
日曜特訓に3回も参加すると
5と6に関して相当理解、改善できるのが
enaの占有率による強みとも考えられるわけです。
つまり、本科生だけでなく外部生も
都立中の合格者占有率が高いenaの
日曜特訓3回分は、都立中に合格するのための
ノウハウや自信が得られるだけの価値がある、とも言えます。
都立中を目指す受験生の父親としては、
直前期の子供の現状把握、課題抽出のために
高い占有率で日曜特訓を実施してもらいたいです。
長女の受験の時に、
日曜特訓など模試の結果を考察していますので
よろしければご覧ください。
質の高いサービスがあるのだから
「本科生と日曜特訓の指導実績10時間以上」と
言いきっちゃえばと個人的には思うのですが、
本科生としての入塾を判断するときに
塾の合格実績に影響されるのも事実なので、
いろいろと難しいのでしょうね。
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